どうですか?
皆さん、家の中を見渡してみていただけますか?
リビング、納戸、クローゼット、寝室、キッチン
どうですか?家の中、すっきりしていますか?
「ものに囲まれていたほうが安心するからそのままでいいわ」
「大丈夫、どこに何があるか把握しているから」
おっしゃりたいことはわかります。私も昔はそうでした(笑)
もったいない精神か、あるいは貧乏性か…
小学生からの全ての教科書・ノート、日記、古いけど肌触りの好きなタオル、
痩せたら着ようと思っているかわいいお気に入りのワンピース、
きれいな紙袋や入れ物、きれいな瓶、思い出の砂…挙げたらキリがありません(笑)
果たしてこれらのものは未来の私に必要でしょうか?
Gさん
家を建てて引っ越しした20日後にわたしは脳梗塞(ラクナ梗塞)で倒れます。
新築を十分味わうこともないまま(笑)
実家から引っ越しした時にずいぶん整理したつもりでした。
洋服や、学生時代に交換した手紙ともずいぶんさよならしました。
せっかくの新築の家に嫌いな虫を持ち込みたくなかったのです(笑)
わたしは実家の離れに暮らしていました。
そこは古い貸家で人に貸せなくなった家を私がペンキを塗ったり、
リフォームして住んでいました。
実家にいると掃除しろ、布団干せなど小言がうるさく自分のペースでは
生活できないので…皆さんも実家暮らしの時はそうでしたよね?(笑)
離れは快適でした。
好きな時に大好きな料理をし、ご飯を食べ、友達を呼んで、楽しく過ごせますからね。
でも、古い家だったので虫には悩まされました。
バルサンを焚いても焚いても出現してくる最強集団。強敵でした。
トイレもくみ取り式だったから臭いましたし。衛生面はよくありませんでした。
なので虫がとても嫌でした。G※1もいつの間にか卵を産んでいく…
引っ越しした時に裏側まできれいに拭き掃除したはずの棚からGが弱々しく
出てきたときには発狂したのを覚えています(笑)懐かしい思い出ですけどね。
選りすぐりの一軍選手を新しいおうちに迎え入れたつもりだったのです。
※1 G=ゴキブリさん
はじめたこと
退院後まずしようと思ったこと
それは断捨離でした。
もし、倒れてそのまま死んだり
入院後そのまま施設に行くようになった時
この荷物を整理するのは私の場合、妹夫婦か弟。
私より年上の方なら子供たちのお嫁さんやお婿さん、
将又姪っ子や甥っ子になるかも知れません。
親戚が仲良かった場合ならともかく、冠婚葬祭、
お盆やお正月に会うだけの方に荷物を任せられますか?
「こんな紙袋取っておいたの?何に使うの?」
「こんな日記取っておいたの?読まないよ…」
「古いデザインのワンピースだなぁ」
会話を想像するだけで申し訳なくなってしまいます(笑)
そこでものを見つめ直し考えたのです。
そうだ捨てよう!断捨離して身軽になろう!
ないないない
教科書、読み返さない!
日記、読み返さない!
古いタオルは雑巾にして使って捨てる!
痩せた時にはもっとかわいいワンピースを買えばいい!

(痩せる気ないくせに(笑))
きれいな紙袋・入れ物・瓶は使わない!
思い出の砂は植木の栄養?にしよう!
全部必要な時必要な分買えばいい!
これが答えでした。
体力勝負
捨てると決めたところまではよかったのですが、
捨てるには体力が必要ということが分かりました。
市のごみ袋に分別して入れ、口を縛り、収集所へ持っていく。
簡単なことだと思っていませんか?
わたしは3か月の入院生活後でしたから今までの体力はありません。
なんせ半身麻痺ですから(笑)
分別も右手、口を縛るのにも左手にひもを掴ませて固定し、
右手でカバーしながら解けないように厳重に縛る。
今までは重いものは抱えてもっていけたものが
左手が使えませんから右手に頑張ってもらう。
頑張って右手に力を入れると左手も反射で力が入り
左半身の筋肉が収縮し痛くなる。
重いものを運ぶときに力が入りすぎて左足にも影響が出て
バランスを崩し転ぶ…起き上がるのにも、
左手はぺたっと地面につけないのでグーのまま地面につき、
身体を持ち上げる…痛い。出血したことも。
家の裏に収集所があるのにそこまで運ぶのに息切れする…
しかも何往復も。散々でした。
元気なうちに、体力があるうちに整理をしておけばよかった。
そう思わずにはいられないほど体力が必要でした。
変化
物が減り、部屋が片付くにつれ、心に変化が訪れました。

気持ちが軽くなりスッキリしたのです。
これで片づけてもらうのも恥ずかしくない。
そう思えたからかもしれません。
いつ何時体調が崩れ再発するかもしれません。
そんなときの備えをできているから
気持ちが晴れやかなのかもしれませんね。
現在
ずいぶんスッキリしたとはいえ、退院から5年が経ちました。
今まで必要なかったものがまた必要になったり、
趣味のものが増えたり荷物は多少増えつつあります。

でも私には大変だった経験があります(笑)
あの大変だった思いをしないように、
片づける人が大変じゃないように、
少しでも楽にできるように。
それを考えると捨てることへの躊躇もなくなり、
物の置き場所や整理整頓が上手になってきたように思います。
これも大事な心活のひとつではないでしょうか?
最後に
最後に一つだけお伝えしたいことがあります。

それは捨てる際に感謝を忘れないことです。
わたしはいつもごみ袋へ入れる時に
「ありがとうございました」
といってさよならします。
捨てるものには思い出がありますよね?
手に取ると楽しかったことや気恥ずかしい思い出、
ちょっと嫌な思い出が蘇ってきたり…
そんな自分の心を慰めるためにも
「ありがとう」と感謝することで一歩成長し、
前向きな気持ちになれる。そう思っています。

