思い出
お墓のお話と聞いてどんなことを
思い浮かべるでしょうか?
私が小さい頃、お盆にお墓参りに行く際
お風呂に入って、おばあちゃんちに行き
浴衣を着て、ちょうちんをぶら下げて
お墓にみんなで歩いて、お線香をあげて
ご先祖様をおぶっておばあちゃんちに
帰っていったのを思い出します。
「ほれ、背中にいるから落とすなよ~」
とおじさんに言われて
小さかった私は怖くて怖くて(笑)
それでも手を後ろにおぶっているような
格好をして帰ったのを覚えています。
家に着くと迎え火が焚いてあり
縁側にはたらいに水桶と雑巾が用意され
ご先祖様が足を洗って
家に入れるようにしてありました。
今はもうしているお家も少ないですが…
昔はご先祖様を大事にしていたんだなと
改めて思い出されます。

第一位
先日、セミナーを受けてきました。
「備活」のセミナーです。
そのセミナーでは「終活」という
言葉を使っていましたが。
終活で相談が最も多いのが
「お墓の事」だそうです。
わたしはびっくりしました。
相続の事やお金のことが一番に来ると
思っていたからです。
でも、ふと見た記事を思い出しました。
息子さん一人のご家族のお話です。
ご両親が一人息子は県外で働いていて
まだ独身だし、将来帰ってくるかも
この先結婚するかどうかもわからない。
その気配すら感じられないとのことで
将来の事をご夫婦で考えて
墓じまいをしたそうです。
ご先祖のお骨を散骨し、自分たちも
散骨する段取りをつけ、そのことを
事後報告で息子さんに話したところ
「何で勝手に墓じまいするの?」
「墓の一つぐらい守っていけるよ」
と言われて愕然としたそうです。
意外と男の人ってしっかり
考えていたりするものです。
将来の先の事
でもちょっと待ってください。
息子さんは県外で住み、働いています。
県外にいても、お盆休みを取って帰省し
お墓参りはできますよね?
でも、ご両親が亡くなったら?
空き家で丸一年住んでいない家は
どんどん廃れていきます。
お墓参りをするためだけに
電気代やその他基本料金を払い続ける?
そんな不経済なことできませんよね?
日帰りで行ける範囲なら大丈夫。
でも、泊りを要する遠方だった場合、
近くの駅にホテルを予約し
お墓参りをすることになるのです。
息子さんがご結婚し、お子さんが生まれ
跡を継いでくれるならいいと思います。
でもそれがかなわなかった場合
息子さんだってどんどん年を取ります。
足が悪くなれば遠出が億劫になり
二年ごとのお墓参りになり、
五年ごとのお参りになり、しまいには
行けなくなってしまうのです。
将来の先の事を考えて行動された
先程のご夫婦は賢明な判断をされたなと
改めて思ってしまいました。
息子さんの言ったことには
「かっこいい!男前!」などと
一瞬惚れていた自分もいますが(笑)

代理
以前、お話したことのある
墓石屋さんのお話です。
ひょんなことからご縁をいただいた方は
墓石屋さんの奥様で
その地域ではなくてはならない存在の
ような方でした。
聞くところによると
お墓のおうちの法事の準備を
お手伝いしたり、頼まれれば
代理でお墓のお掃除やご相談にも
乗っているとのこと。
素晴らしい方でした。
ここで出てきました。
「代理」という言葉。
ニュース特集で見たことがある方も
多いかと思います。
「代理墓参り」
遠方の方などのために近くの方が
お供え用のお花をもってビフォーの
写真を撮り、草取りし、お墓を掃除し、
水をかけ、お線香をあげ、お花を飾り、
きれいになったアフターの写真を撮って
依頼主に報告する…というものです。
「暮らしのマーケット」や
「ダスキン」さんもこの事業に
参入していますよね。
でも、どうでしょう。
初めに頼むのって勇気がいりませんか?
「ご先祖様を大事にしないのね」
などとご近所さんに噂されそうとか
初めて頼む方がどんな人かわからない…
不安だわと思うかもしれませんよね。
その点、地域に密着した気の知れている
墓石屋さんなら安心して
お願いできますよね?
ボランティアや実費のみで
代理お墓参りをしている奥様は
とても立派な方だと思いました。
少子化の時代こういった「代理~」が
増えてきそうな気がしますね。

散骨
突然ですが、私は生前契約で
散骨をしてもらおうと思っています。
閉所恐怖症の私は暗い石の中に
入りたくありません。
ジメジメムシムシしてそうなイメージ…
わたしの勝手なイメージですが(笑)
それならば好きな海に撒いてもらい
自由に漂うことができれば
もしかしたらイルカやクジラたちと
旅をできるかもしれませんよね?
沈んじゃうかもしれませんが(笑)
そんなロマンチックなことを考えて
眠りについたほうが幸せだし、
姉弟や親せきの手を煩わせることなく
旅立てます。
海の中は真っ暗で静かだってことは
言わないでくださいね…怖いから(笑)


ドーン!
わたしが生前契約で散骨を決めたことは
まだ姉弟には話していません。
初めに話した親御さんのように
姉弟に言われるかもしれないよ?
んーそういう感じなら
とっくに相談していますね(笑)
実はまだ私が30代のころに妹に
言われたことがきっかけです。
わたしには3つ下の東京に嫁いだ妹と
実家に10こ下の弟がいます。
ある日妹から電話がかかってきました。
他愛もない話のあと突然言われました。
「あ、そういえば…弟と会議をして
お姉ちゃんの老後は
看ないことになったから」
「こーゆーことははっきりさせて
おいたほうがいいからね」
と言われたのです。
言葉も出ませんでした(笑)
奈落の底にドーンと投げ出されたような
何とも言えない突き放された感を
味わいました…
いつの間にそんな会議を?(笑)
たしかに30代にもなって
独身でいたわけですから
先が思いやられたのでしょう(笑)
気持ちはわかります。
お荷物な姉だったのでしょう。
ごめんよ、妹よ、弟よ(笑)
でも、この件がなければ、
弟が跡を継いでいなければ、お墓の事は
大事ですから今頃電話するたびに
相談していたかもしれませんね。
すり合わせ
大人になって思うことがあります。
姉弟・親子でも考え方価値観は全く違う
ということです。
同じ環境で育ったのにいつの間にか
友達や学校が違うと思考が
変わってくるのでしょう。不思議です。
父が亡くなった時、母と
お墓の事で意見が食い違いました。
私と妹は散骨を推してましたが
立派な仏壇を買いお墓を建てました。
理由は「親戚の目があるから」
どこまでも世間体を気にする母(笑)
まぁ、これからも親戚づきあいを
密にするためには仕方ない選択なのかも
しれませんね。
でももし、私が跡継ぎなら
大反対していましたが
現在は家を出た身。
黙って引き下がりました。
こんなたったお墓の事で?
と思うようなことも意見や価値観が
全く違うのです。
最初にお話しした親子のお話でも
そうだったように
案外、自分が思っているより
子供たちは情に厚かったり
冷酷だったりするものです。
ましてや遠い親戚だったら???
より詳しい話し合いや
すり合わせが必要になるでしょう。
あなたは墓守をしていますか?
そして、将来の先のお墓の事を
どうしようと思っていますか?
すぐに決める必要はありません。
大事なご先祖様たちの事です。
まずは準備段階としてお墓の事を
話題にしてみませんか?
最初は抵抗があるかもしれない家族も
話題にするたびに身近なことと捉えて
お話も進んでいくかもしれません。


